「……なるほどな。音楽家にスランプの類はつきものとはいえ、話を聞く限り、相当重症のようだ」
「サリエルさまも強がってますが、内心は辛いと思います」
「ふむ。まあ、強がっている裡は、なんとかなると思うのだが……」
「でも、先生の場合、強がったあげく変な方向に向かう傾向があるから……」
ブラボー!どのお話も楽しく、それでいて音楽家の苦悩と誇りをみせてくれて、にんまりさせてくれたかと思えば、じんわりさせてくれて、あざのさんはほんとすごいや。あのカルテットシーンの興奮は、忘れられない。これで幕だなんて……お願い、一編でいいからアマディアが神曲楽士になったお話し読ませて!→ 感想