天冥の標(3) アウレーリア一統

「笑わば笑え、これはわれわれの意地だ。だがわれわれ<酸素いらず>はこの意地で宇宙に立っている。この意地あってこそ、連中に立ち向かうことができる。逃がすつもりはない」

面白い。冥王斑の話もあるけれど、それ以上にノイジーラントの人々と、アダムスの成長物語でした。美しく、負けん気の強い彼は、立場のこともあって常に先頭を走っていたけれど、力だけでは戦えない状況に追い込まれる様がとても苦しい。それでも、彼が愛した、彼が目指した人を追いかけて、……熱い白兵戦と、ドキドキの未知との遭遇、そして憎くとも身近に感じられる人と手を取り合って。良い男になるなあと思った。最後びっくり。→ 感想