銀の海 金の大地(1)

「あそこはもう百年も二百年も昔から、同族としか結婚しない。一滴も、他の血をいれてない。いくらなんでも、血が濃すぎるさ……」
「血が……濃い?」
「ああ、だが美しい。男も女も、秋には金色の稲穂が波打つ佐保郷も。あれは、古いヤマトの神々が、とおい昔を懐かしむために残してある一族かもしれない」

まだ序章も序章という感じでしたが、気が強く、でも寂しさを胸に秘めた真秀の行動と、彼女を取り巻く環境は、波乱を招くに違いないとドキドキです。寂しさを堪えて強気の姿勢を見せつけて、それが男を引き寄せてしまう……どうなっちゃうんだろ。→ 感想