2005-10-16から1日間の記事一覧
目が覚めたとき、己が身に着けているものは何もなかった。まるで初めて目が覚めたときのように。 今までのことが夢であったかと錯覚したグイン。 だが、そこは己の決断で送られたノスフェラスだった。 何一つ持たないまま、灼熱のノスフェラスにおかれたグイ…
早見には不思議な能力があった。 「レイズィ・ノイズ」と呼んでいるその症状は、突然襲ってくる眩暈と似ている。 眩暈に囚われている間は時間感覚が遅くなり、かつその場にいる人の心の声が聞こえる たいていは過去にあったことやその人が抱えている悩みの元…
― 三日後に、この部屋の住人の、生命と同等の価値のある物を盗む ― 予告状の紙切れはいつの間にか置かれていた。誰一人気づかぬ間に。 三日後、その部屋にいた老人は厳重な警備の中、亡くなった。 サーカム保険の調査員である伊佐と千条は、"ペイパーカット"…
現在は、散々読み散らかしておりますが、中学時代はほとんど本は読みませんでした。 小学生もそこそこ読んでいた記憶があります。 そんな読書生活が復活したのは、高校の 2年の終わりぐらい。きっかけは修学旅行。 修学旅行といえば夜中もわいわい騒ぐとよく…