上野遊

エアリエル(3) 〜偽りの黒い椿〜

「もしかしてミリアムは……僕と……キスしたことを後悔してるとか……」 仇の屋敷に潜入捜査するお話。なんだけど、何このきゃっきゃうふふ。恥ずかしがりながらも、いろいろやってる二人を見るのは大変よろしいものでした。状況はかなり厳しかったけれど、ひとま…

エアリエル(2) 〜蒼海の熾天使〜

「本当に、ごめん」 「……いい」 ミリアムが言った。 「マコトはここに来てくれた。ちゃんと私を見つけてくれた。だから、いい」 三角関係にニヤニヤ。でももうちょっと空をみせてほしかったなー。トラブルから思いを自覚していく様はとても良かったけれど、…

エアリエル 〜緋翼は風に踊る〜

「え?……あの、僕、今、プロじゃないって説明したと思うんですけど……」 「聞いた。しかしそれがなんだね?私が欲しいのは戦場で震えないカメラマンだ」 話がよく見えない。 「簡単に言うと、我々に同行して活動を記録して欲しい、ということだよ」 これは素…

銀槌のアレキサンドラ 2

「あたしのせいで死にかかったのに?」 「……あれは言いすぎだった。それに助けてくれたのもサンドラだ」 ぐじゅっと、サンドラは鼻を鳴らした。 もう限界だった。 光輔はずるい。これじゃ怒れない。謝るしかないじゃないの。 ライバルとか、恋未満の関係とか…

銀槌のアレキサンドラ

「勘違いするな馬鹿野郎!それで先生と同じことして誰かを助けても、その誰かは、お前と同じように感じるだけなんだよ!助けた相手を不幸にするな!愛と正義のために戦ってるんだろ!だったら、みんながハッピーになれる方法を考えろ!」 わりとオーソドック…

彼女は帰星子女4

「私のせいで迷惑をかけたな」 「別に絹が悪いって訳じゃないよ。最初はともかく、今は僕の意志でやってることだし」 「そうか……。しかし一度言っておきたかったのだ『ありがとう』と」 と言ったときの絹の表情を、望は見ていない。このことを、後々まで後悔…

彼女は帰星子女3

苦しいでも悲しいでも辛いでもない。後ろめたいような気もするがそれも違う。 自分の気持ちが自分で理解できなかった。一番強く感じるのは「痛み」だった。絹はさらに考えた。 (……ああ、そうか) これは「せつない」のだ。それは考えた結果出てきた言葉では…

彼女は帰星子女2

派手さはないけれど素敵な物語 → 感想

彼女は帰星子女

地球人は宇宙人と友好条約を結んだ。 「うそだー!」と叫んだけれど、テレビに映っているのは大統領と宇宙人の握手姿。 そんな宇宙人との友好措置の一環として、政府が考え出したものは「スターチャイルド作戦」 宇宙人を地球の民家にホームステイさせ、あわ…