仮名堂アレ

コピーフェイスとカウンターガール(3)

「それって卒業する人間が就学を記念して行く、あの卒業旅行?」 「そうさ。最後に最高の思い出をつくろうじゃないか」 もちろん四人でな、と彼は付け加えた。 想い合ってることを薄々察してるから、か。思いを大切にしたいが故のすれ違いがもどかしいけど、…

コピーフェイスとカウンターガール(2)

「ええ。フェイスオープンしてもらったのは、これからお願いする事が可能かどうかの確認だったわけですねー。あくまで本命は別にあります」 「なんだっていうの?」 「みなさん、イケメンコンテストに出てくれませんか−?」 振り回されていくうちに、いつの…

コピーフェイスとカウンターガール

「凄い。大きい。明るい。でも惜しむべきはどれもこれも似たような光ばかりってことですね」 「いや、そうでもないよ。確かに始めてみるとそういうふうに思うかもしれないけれど、二つとして同じ星はないんだ。ずっと見ていくうちに徐々に見分けられるように…