佐藤友哉

333のテッペン

「しかしその似たような作業の中において、決定的な違いがあります」松葉はトレンチコートの襟を正し、オレを見据えた。「わかりますか?」 「警察はストーリーを進めて、探偵はストーリーをまとめる」 「さすがですね。警察による地道な捜査で物語は進展し…

1000の小説とバックベアード

だけど、小説というからには読者が必要です。僕の読者はどこにいるんですか」 「出資者に多くを望みすぎだわ。そこはあなたが努力すべき部分ですよ。それに……」 配川ゆかりは自分自身を指さした。 「もし読者が一人もつかなかったとしても、私がすべて読みま…

フリッカー式 鏡公彦にうってつけの殺人

「だから嘘なしで答えて。さあ、君は何がしたいんだ?復讐だろ?君と佐奈ちゃんが満たされる復讐。違うかい?」 僕と佐奈が満たされる復讐? それは、 それは、 それは? 素敵に狂気を感じられるお話でした。続編もいこう。→ 感想