「あの娘の命を救うのなれば、代価は十年だ。だが、命を救う手助けだけならば代価は五年にしてやろう」 「……どういうこと?」 「お前を王の寵姫にしてやろう。お前自身の力であの娘を救うがいい」 一緒にいたいとただそれだけだったのに……政略結婚が少女達の…
「俺は風流などわからん男だ。だが、お前の曲を聴いて胸が熱く。なったお前が弦を弾いている姿は美しいと思った。酒楼に置いておくには惜しいと思った」 里葉は一度言葉を切る。そして華夕へと視線を戻した。 「それでは、理由にならんか?」 望みを叶えてく…
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