御堂彰彦

付喪堂骨董店(7) 不思議取り扱います

なあ、刻也。 ……そんなにまであたしを信じたかったのかい? ところどころ、雑多な流れ方がもったいなく思ったけれど、終わらない思いにけじめをつけて、かつ望みどおりになった最後がよかった。→ 感想

付喪堂骨董店 6 不思議取り扱います

「多少は警戒した方がいいかもしれないな。もしかしたらお前の持つ『アンティーク』も狙われるかもしれない」 「え?」 「お前が向こうに気づいているように、向こうもお前に気づいている可能性はある」 連作短編というよりは、長編に近かったかな。アンティ…

付喪堂骨董店 5 不思議取り扱います

「おい、咲。その『コトノハ』を返せ」 すると咲は家の中でくるりと振り返り、べーっと軽く舌を出して面と向かって言った。 「贈った言葉は返せないのよ」 咲がコトノハを送る話が読んでみたくなりますね。 → 感想

付喪堂骨董店 4 不思議取り扱います

「それに負ければ失うものがある。命を賭けて取り戻せるなら、いくらでも賭けてやる」 少年は、私が奪った少女を見つめ、揺るぎない意思と眼で言った。 「誰にもあいつは渡さない」 おやおや、刻也がいろいろ言っちゃってますよ!?咲も他人には素直に心情を…

付喪堂骨董店 3 不思議取り扱います

咲は無表情でされるがままになっている。いつもどおりの表情で、いつもどおりにそこにいてくれる。 そんな当たり前のことが、今の俺には涙が出そうなくらいにうれしかった。 本当に、心の底から俺は思う。 夢でよかった、と。 あー、もうニヤニヤが止まらな…

付喪堂骨董店 2 不思議取り扱います

いいわ、刻也。 その挑戦受け取ったわ。 無駄な努力かどうかは結果で見せてあげる。 必ずあっと言わせてあげる。 見てなさい。 絶対綺麗になってやるんだから。 悲しくも切ない物語と、最後のラブコメのギャップがたまりません。→ 感想

付喪堂骨董店―不思議取り扱います

「ま、そういうわけだから素直にもらってやりな」 「……あ、あの、わたしも何かしてあげたほうがいいんでしょうか?やっぱりもらってばかりっていうのは……」 「なになになに?そういう可愛らしいこと言っちゃうわけ?」 「いいです。何でもありません。忘れて…