林亮介

迷宮街クロニクル(4) 青空のもと 道は別れ

あれだ。俺たちは根本的に甘く見ているか、やり方が間違っている。これからミーティングだ。 三人死んだ。 うまくいっている時でもつきまとう不安と、突きつけられる現実は辛いものがありました。最後まで淡々と語られる現実がよかったです。恋愛要素は、も…

迷宮街クロニクル(3) 夜明け前に闇深く

「お前ならわかんだろ。なんで俺は賛成しなきゃいけねえんだ?」 「それはね、だんな」 小刻みに文字を打ち込む音が響く。 「私らが賛成してあげんと、ばんちょーがしょんぼりするからよ」 真壁について周囲の視点から描かれてるお話しって感じかな。中より…

迷宮街クロニクル(2) 散る花の残すもの

奇妙に響くかもしれないが、連戦連勝とは強さを意味しない。もちろんほとんどの場合それを成し遂げるには秀でた能力が必要だったが、あるいは強運によって困難を事前に避けてきた、ということも考えられるからには強さを保証してはくれないのだ。本当の強さ…

迷宮街クロニクル(1) 生還まで何マイル?

俺は、神崎さんの死を悲しむよりも、あんな人を殺せる化け物が第二層にいることに動揺している。迷宮街に来た直後、小寺の死体を囲んでいた時と今の俺と、本当に同じ人間なのか? すげー面白かった!迷宮探索のための訓練とか、多数の視点から浮かび上がって…