「けれど甲子園は違うだろ。普通の高校生でも仲間と力を合わせればたどりつくことができるかもしれない。そんな夢の場所だとは思わないか？」 強豪校にどう立ち向かうか。練習量で追いつけないならと各自が試行錯誤して長所を伸ばし、その努力が結ばれるとこ…

「あのね、たーぼうも知ってるかもしれないけど、来年から女子も甲子園に出場できるようになるんだって。それでね、わたし、三年後、日本に帰ってくる」 少女の言葉の一つ一つに少年は素直にうなずく。 「その時、たーぼうとまたバッテリーを組みたい。そし…

「ねえ！」 「何だよ？」 「あたしのこと、まだ敵だと思ってる？」 風が源太郎の声を麗華へと届けてくれた。 「思ってないよ！」 素敵な素敵な家族ものでした。わがままな女の子が、家族愛に触れて変化してく様子が最高。→ 感想