桝田省治
「ねえ、前から思ってたんだけどさ。気がつくとあんたに上手く、のせられてあんたの周りの人たち、無茶してること多いよね」 「あら、人聞きの悪い。占い師は、迷いのある方々に勇気を与えるのが仕事ですのよ」 楽しかったー。身分違いの男女が、結婚を認め…
「じゃあ、訊くけど、今はどうだ?おまえがやらないで誰にできる?」 求道はそう訊いた。 「久遠や三ツ橋、夜鳥子もだ、助けられるのはおまえだけだ」 最後までスピード感あふれるお話でした。面白かった!数年後にどうなったのかという後日談が読みたくなり…
「ちょっと〜、なんで、そこでQの話になるのよ。されてません。してません。私たちは、まだそういうんじゃなくて……清く明るい交際なの」 「アレレ?オヤオヤ?なぜだろう、桂木駒子の心拍数が急上昇!!」 三ツ橋は、手を伸ばし、駒子の耳たぶを軽くつまむ。 …
それは少し痛みを伴った。だが、阿修羅が背中で立ち上がるときの感触に比べれば、心地よいほどの痛みだ。 ―わしは、もう、ひとりではない。 ああ、夜鳥子にこんな悲しき過去が……素晴らしく感動させられました。→ 感想
お願いや。早よぉ殺してぇぇ! 早枝の願いは、もうそれだけだった。首の左から入った男の手が右に抜けた。だがなぜか早枝はまだ生きている。意識もあった。ありもしない腕や脚がめちゃくちゃに痛い……。 「カツラギに生まれたこと、呪うんやで」 戦闘シーンは…
「儂からも、一つ訊いておきたいことがある。久遠のことだ」 「なによ、やぶからぼううに」 「おぬし、あれを慕っておろう?」 「べーつに。やだなぁ、Q とはういうんじゃないって。ただの幼なじみ。あっちだって、きっと同じようなもんだよ」 「ふ、好きで…