水戸泉

妖かし恋奇譚 黒龍と堕天使

「キスしていいと言った」 「い、言った、けど……」 戸惑いを隠しきれずに、視線を泳がせながら、夕那は答えた。 「こんな……えっちなのは、だめ……です」 思ったほどじゃなくて、何とも物足りなかった。せっかく人外なのに!でもヒロインは可愛かったなあ。→ …

セラフィムの夜(2)―eternity

「なんで……ど、して……だよ……!?」 「言ったろ?」 赤い隻眼を眇めて、笹谷は告げた。 「おまえ、綺麗なんだよ。……滅茶苦茶にしたくなる」 もうちょっと障害があるかと思ってたので、物足りなかったりするけれど、「恋」から見えた二人の思いは良かった。→ 感想

セラフィムの夜―Lost Moon

「どうやったら……おまえに、逢えるんだ……?」 指先や瞳と同じ、冷たい唇が七夏の唇に重なった。七夏は、抗わなかった。 「今のように、死ぬほど願え」 唇を離すと、鷹司は言った。 「私を、追い求めろ」 やんちゃな男の子が、ミステリアスな男にヤられるお話…

ヴァンパイア・プリンセス

「あんたが悪いんだよ」 優しい声で、真木名は責める。 「いつまでも嘘ばかりついてるから」 唇が、髪に触れる。 「夜だけは正直にさせてやるよ。いつもみたいに」 ヴァンパイアというか淫魔か。初め主人公だと思ってた男の子そっちのけで、悪な男に堕ちてい…