西城由良

宝印の騎士 3

「前に『君の言う友達って何?』って聞かれたことがあるんだ。そのときは答えられなかったけど、でも今はわかるような気がする。ティフェールはぼくが死のうとしたら止めてくれたでしょう?ただ一緒にランチを食べたり遊んだりするだけじゃなくて、間違えた…

宝印の騎士 2

「ここに何よりの証があるのに、なぜ自分を信じられない?」 月桂樹と交差された長剣の下から、変化を遂げた烈火の宝印が現れる。 「アレクシスを助けたいという気持ちも、ペンダントを何とかしたいという気持ちも本物だった。だからこそ宝印が応えたのだよ…

宝印の騎士

「こんな命懸けの人助けなんてしたの、初めてだな。お前のおかげだよ、ウィリップ」 「ノイル……。ごめん。ぼくのせいで……」 「いや」 ノイルはゆっくりと首を横に振る。 「帝王が救えて良かった。ありがとな」 地味かもしれないけど、優しさと温かさを感じる…