長谷川昌史

いつか、こいまち!

甘楽さんがこの家に始めてやってきた時、オレと交わした会話が、なぜか頭に浮かんでくる。 あの夜、甘楽さんはオレに、まだ知らないんだよと言ったのだった。 『本当の恋の苦しみを』 その声を思い出すと、星が滲んできた。 面白いんだけど、いろいろ物足り…

サインをつかめ!

「ああ、なるほど」妙に納得した口調で修一は言った。「他人の視線を気にするようになったんですね」 「あ……!」 そういうことだったのか。 「でも玲奈さん」 修一は続けて言った。 「周りに媚びるのは、自分に自信がないからですよ」 ドミノ倒し的な面白さ…

水晶宮殿 nerim's note Ⅲ

面白いけど、さて今作はどんな意味があるのか → 感想

ガトリング・メロディ nerim's noteⅡ

外の世界を見るために、僕は汽車に乗った。 ヤドラ一族の血を引く母の研究書に書かれていた「伝授者」を捜し求めて。 だが、「伝授者」がいるといわれている地、プルコでは紛争が始まっていた。 軍が侵攻し始めたのだ。 それでもネリムは進んだ。自らの道を…

ひかりのまち - Nerim’s note

百年に一度訪れる日黒期。 以前それが訪れたときは 24日間もの間、夜だけが続いたという。 ところが今回はひと月経つものの未だに夜が続いている。 果たして、政府は何を隠しているのか。 疑問に思っていたある日、怪我をしたネリムが訪れた保健室で、新任の…