カラっぽの僕に、君はうたう [amazon]

18 歳の誕生日に死ぬ病に犯されている主人公。期限まであと四ヶ月。そんな日々を過ごしているとき、自分の音楽の先生が事故で亡くなる。その先生の娘に会いに行くと、彼女はこういった。
「わたしは、お父さんが開発した、歌詞入力型シンセサイザーです」
その声は電気仕掛けの歌姫だった・・・・・・。


死ぬまでの日々をただ過ごしていた主人公が人型のシンセサイザーと出会ったことで、自分の生きてきた記録を残すためにコンテストに曲を応募する。そんな普通の過程がうまく描かれていてなかなかよかった。とはいえ、ラストがなあ。ハッピーエンドで終わらせたいのはわかるけど、そこをあえて違う展開にしたほうがもっとよかったと思う。このままシリーズ化でいくのか、別作品を書くのかわかりませんが、ちょっと気になるのでマーク。

カラっぽの僕に、君はうたう - 木ノ歌詠