魔法鍵師カルナの冒険

魔法鍵師。それはあらゆる鍵を開ける職業。
ロックスミスとも呼ばれる鍵師になるために、カルナは修行に励んでいる。
師匠は口も性格も悪いが、腕も、魔法の技術も大陸一。
そんな師匠のもとに来て早三年。
定番中の定番である金庫開けの仕事が来たとき、師匠が言う。
「カルナ、その仕事、おまえがやれ」
ついに私もデビューだ!
ところがその金庫は伝説の鍵師ランキンが作ったランキンズワークスといわれるもののひとつだった・・・。


鍵師を目指す少女のいわゆる成長物語。
なかなか面白いけれど、ちょっと展開が急かな。
新人賞応募作だからしかたないのかもしれないけれど。
この素材があるなら、もっとじっくりやってほしかった。
とはいえ、文章はクセがなくて読みやすいし、結構面白い。
これからが期待できる著者であり作品でした。
第1回 MF 文庫 Jライトノベル新人賞審査員特別賞受賞作。


魔法鍵師カルナの冒険 - 月見草平


次作の感想: 魔法鍵師カルナの冒険 2 銀髪の少年鍵師