ヴェロニカの嵐

体験学習。リィとシェラが選んだのは、人里離れた山中で自炊生活を行う林間学校。
ふたりからすれば遊びのようなものだった。
そして降ろされた惑星ヴェロニカ。キャンプ場は 5キロ先にあるはずだった。
だが、歩けども歩けども目的地に着かない。
一人離れ周りを確認したリィは言う。
「ここは惑星ヴェロニカじゃない」
そして、12人のサバイバルが始まった……。

足手まといの生徒をものともせず、相変わらずのスーパーマンぶり。
このふたりがいれば、そしてそこに森があれば遭難ってことはないだろう。
危機が迫るというサスペンスさではなく、どうやってこれを乗り越えるのかという
痛快さがこの著者の面白さ。今回もいろいろ堪能させてもらいました。
最後の残酷さもたまらない!
次作も楽しみです。


ヴェロニカの嵐 - 茅田砂胡