ヤーンの翼 グイン・サーガ 80

グインの出陣。それはパロにとって大いなる脅威。
味方につけたほうが勝利するといっても過言ではない。
ナリス側、レムス側の双方ともグインへ要請を促す。
一方、再興真っ只中のイシュタールを置いて、参戦してきたイシュトヴァーン軍に突然忍び寄った影。
それはかつてのクムの王子タルーだった!


ついに再会したグインとヴァレリウス。
胸のうちを明かしたヴァレリウスに対して、冷たくも思えるグインだけど、
国を背負うということはそういうものなんだろう。
キタイの脅威については理解しているみたいだから、レムスと会ったときがどうなるのか楽しみ。
一方のイシュトは相変わらず我がまましほうだい。
そもそもなぜ参戦したのか。一応明かされはするもののちょっとなあ。
その思考は理解できるけれど。
自らの立場を楽観視できることは、イシュトの強みでもあり弱みでもある。
運命はどこに微笑むのか。
分割されたパロに二大巨頭が絡み始めるシリーズ第80巻。


ヤーンの翼 グイン・サーガ 80 - 栗本薫


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