嵐の獅子たち グイン・サーガ 83

味方のいないゴーラ。ナリスの支援要請を待つものの、一向に事態は変わらない。
このままではパロに孤立してしまう。
焦るイシュトヴァーンは最も信頼のおけるマルコをナリスのもとに送り込んだ。
それが最悪の展開を生むとも知らずに……。


イシュトの焦りが描かれる本作。
自業自得というしかないけれど、それに気づくようであれば歴史は変わってる。
なにげにグインもすごいこと言ってるし。
途中のあっさり諦めモードはいかにもイシュトらしいけど、それを迎えたのが意外な人物。
いや、むしろイシュトを迎えるとしたらこいつしかいないか。
分裂したパロに、力を持つ二大勢力が終結する。
とてつもない戦闘を予感させるラストが印象的なシリーズ第83巻。


嵐の獅子たち グイン・サーガ 83 - 栗本薫


次作の感想: 劫火 グイン・サーガ 84
前作の感想: アウラの選択 グイン・サーガ 82