蜃気楼の彼方 グイン・サーガ 85
はたしてイシュトヴァーンはキタイに操られているのか。
ナリスを人質にとったゴーラ軍に対する懸念はその1点に尽きる。
リンダ、ヴァレリウスはケイロニア軍と共に交渉の場へ向かう。
一方、何のためにマルガへ向かったのか、何のためにマルガを襲ったのか、
自身でもはっきりしないイシュトヴァーン。
交渉の場でグインに問い詰められたとき、恐るべき事実が発覚した……。
例え、目の前に絶望の扉が開こうとしていても、ナリスはナリス。
あの場においてもあの機転を聞かせられるとはね。
王家のプライドとはこれほどのものか。
力任せに動くだけのイシュトじゃ太刀打ちできないな。
とはいえ、状況の悪さは変わらない。
キタイを叩くためにケイロニアを出たグインとキタイに操られたイシュト。
それぞれの思惑を貫き通すために、ついに二大巨頭が立ち上がるシリーズ第85巻。
次作の感想: 運命の糸車 グイン・サーガ 86