豹頭王の行方 グイン・サーガ 96

実現したパロとケイロニアの極秘会談。
パロのリンダ、ケイロニアのハゾスはお互いに好印象を持った。
常に友好な雰囲気で進んだ会談だが、肝心の未決項目は埋まらない。
誰しも悩んでいる行方不明のグイン、マリウスの処遇。
深刻な話の最中、それは起こった。
ヴァレリウスが張った結界を揺るがして登場したのは「闇の司祭」グラチウスだった……。


悩めるリンダ。悩めるハゾス。そんなふたりの出会いがこう進むとはね。
まあ、リンダはもともとパロの人間らしくないからありえたか。
それよりもグラチウスだよ。
グインとノスフェラスへ行ったときもそうだったけど、初めのころに比べたらだいぶ弱気。
面白いジイさんではあるが。
そんな彼が持ってきた貴重な情報。ケイロニアに見えた一筋の光。同時に深刻な事態。
リンダが決意し、ヴァレリウスが動き、ハゾスが決断する。
中原の民が、再びノスフェラスを訪問することになるシリーズ第96巻。


豹頭王の行方 グイン・サーガ96巻 - 栗本 薫


次作の感想: ノスフェラスへの道 グイン・サーガ 97
前作の感想: ドールの子 グイン・サーガ 95