ノスフェラスへの道 グイン・サーガ 97

急遽、ケイロニアへ帰還したハゾスはアキレウス大帝に事情を説明する。
だが、自ら赴く予定だったノスフェラスへの道は立たれた。
「万が一にもグインとおぬしを失うわけにはいかぬ」
仕方なしに代役を、そして遠征の編成を決めるハゾス。
そんな折に、またしても降りかかる厄介な出来事。
シルヴィアの件はさらに重大であることが発覚し、マリウスは相変わらずだった……。

ハゾスがケイロニアへ戻ってきてから、ケイロニア軍が旅立つまでのお話。
たったそれだけの話で 1巻かかるってどうよ!それでいて面白いってなんで!?
今まで安泰だったケイロニアが揺れているからだろうか。
それでも他国から比べれば揺れ幅が小さいけど(と思ったけど国王不在って結構大きいか)。
相変わらずのシルヴィアは、いっそ遠征に連れて行っちゃえば?とか思うんだけど、御付の人が苦労するだけか。
一方のマリウスの話は聞いていて腹が立ちますが、その歌だけは絶品なんでしょう。
マリニアが健やかに育つことを祈りたい。
ラストで出てきたグインの動きが、デジャヴのように感じるシリーズ第97巻。

ノスフェラスへの道―グイン・サーガ〈97〉 - 栗本 薫


前作の感想: 豹頭王の行方 グイン・サーガ 96