紺碧ノたまゆら ― ヨミノメ

どうしてだろう。なんで今朝、初めて話をしたような人に胸が高鳴るのだろうか。
一歩、直哉が近づくと、瑠璃は一歩後ろに下がる。その距離にもどかしさを感じる。
やがて瑠璃は怯えを孕んだ眼差しで、ぼつり、と一言呟いた。
「……死なないで」
「え?」

少しずつ追い込まれるサスペンスがみもの → 感想