神様ゲーム 4 カミハダレトオドルベキ

「多加良ちゃんを助けてあげたいなって、彩波も思うよ。でもそう思っても、彩波の手も足もかのう様のものだから、勝手に動かすことは出来ないんだよ。彩波はそれを選んだから……」
彩波の言葉に、鈴木は一瞬目を見開き、その意味を正確に理解すると目を伏せた。否、つむろうとした。
「だけど、目は閉じないんだよ」
けれど、その強い声に阻まれて、再び開く。
「何にも出来ないけど、だけど目を開けて見つめていることをやめちゃいけないんだよ」

花南の言葉に涙 → 感想