黄色い花の紅

もしあの人のカバーがなければ今頃私は……。 そう考えると膝が震えそうになる。そうだ、これが戦いだ。これが殺し合いだ。一瞬の何かで生き残り、一瞬の何かで死ぬ、それが戦闘。わかっていたことじゃないか。 黒田さんの背中を追う。力が抜けそうになる両足を叱咤して走る。 負けるものか、泣くものか、くじけるものか。勝負はこれから。まだ始まったばかりだ。

怒涛の銃撃戦と巧みな心理描写に惹かれました → 感想