アサウラ
「へぇ〜、それ、どんな店?」 「多分、哲も知っているし、行ったことあると思うな。……ほら、見えてきた」 あやめが通りの先にある店舗を指さす。 「マッちゃんのスーパーマーケット。あれがアタシのオススメの店なんだ」 いやあ、面白かった!ニヤニヤが止…
「恐れないでくださいまし。あなたと彼ら、彼我の力の差はないとは言いませんわ。ですが、思い出してくださいまし。半値印証時刻はあなたたちだけのものではない。わたくしたちのもの。狼、全員のもの」 一番笑った過去話は、置き勉でした。忘れ物の名言は忘…
「いや、その……僕が分からないのはまだ三〇%OFFになったばかりで、半値印証時刻じゃないのに、なんで店内にいる狼はこんなにピリピリしているのかってことなんだけど?」 それはね、と柚子が優しげな顔で言うと、その目が見開かれ、表情が歪む。 「洋、答え…
「オッちゃん!こ、これはダメだ、いろんな意味でダメだ!ってか嫌だ、やめてくれ!もう負けよう、負けでいいから!負けでいいから、頼む、やめてくれぇえええぇ!!」 「アホぬかせぇ!ここまでやって今さら漢が辞められるわけがあらへんやろ!それより体仰…
「でも、それでも……その、ダンドーと猟犬群には勝てないんじゃ?」 その瞬間……槍水仙ではなく戦場での彼女、氷結の魔女として僕を見つめ、言った。 「あそこは私の縄張りだ。そこで大きな顔などさせるものか。……私を誰だと思っている」 ちょっと痛い狼の恋愛…
「……白粉、先輩のアレ、ブラはどうなっていると思う?」 「さ、さぁ?ヌーブラとかパットとか……あとは服がカップ付きでブラは付けてないとか」 おいおいジョニー、僕は一体どうしたらいい?先輩は夏をエンジョイする気満々ですぞ? 夏。先輩の魅力たっぷりで…
「学校付近はおろか徒歩でいけるスーパーはある程度回ったはずだ。残りを行った後、君たちはどこへ行く気だ?」 「……<魔導師>と<変態>がいる、西区へ。……あなたは追ってきてくれますか?」] 誇り高き狼たちの姿が素晴らしく熱かった。先輩の活躍が少なか…
「お前は豚か、犬か……それとも礼儀を持ちて誇りを懸ける、狼か?」 誇りとはこれほどまでに心を熱くさせるものなのか!狼たちの心が見れた気がします。ああ、素敵。 → 感想
「所詮俺たちが獲得せんとするのは半額弁当でしかない。真っ当な人間からすればみすぼらしい行為だろう。無様だと嘲笑う者もいるだろう。 しかし、だからこそ、俺たちは誇りを持ってここに。いるみすぼらしい行為だからこそ、誇りを持って全力でこれに当たる…
「殺す以外に、何か方法はなかったのか」 そうくるよねやっぱ、とケイは笑った。 「方法はあったと思う。でも、あたしたちはこの方法を選んだの。それが一番だと思ったし、ほかに方法は思いつかなかった。間違ってるってわかってても、そうしなければ自分の…
もしあの人のカバーがなければ今頃私は……。 そう考えると膝が震えそうになる。そうだ、これが戦いだ。これが殺し合いだ。一瞬の何かで生き残り、一瞬の何かで死ぬ、それが戦闘。わかっていたことじゃないか。 黒田さんの背中を追う。力が抜けそうになる両足…