カーリー 二十一発の祝砲とプリンセスの休日

「でも、無理かな。だれもわたしなんか好きになってくれないかも。ねえ、カーリー」
「そ、そんなことない!」
いきなり目の前でカーリーが勢いよく立ち上がったので、わたしはびっくりした。
「どうしたのカーリー?」
「い、いえ、なんでもないの……」
彼女はわざとらしくコホンと咳をしながら椅子に腰をおろした。
「参考までに聞いておきたいわ。シャーロットは、将来どんな人と結婚したいと思ってるの?」
カーリーが、至極真面目な顔で聞いてきたので、わたしはううんと顔をしかめた。
どうしてだろう。カーリーが、すごく真剣だ。
すごく。

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