彩雲国物語 緑風は刃のごとく

「……では、黎深様も、今のままでは秀麗はやっていけないと?」
「それを決めるのは私ではなく、秀麗だ」
「秀麗が官吏としてやっていけなくても、かまわないと?」
「かまわんな。元気に生きててくれれば別にそれでいい。他に何も望まない。官吏になりたいという願いは秀麗のものであって、私のものではない。望みを握りしめたままでいるかは秀麗次第だ。挫折の何が悪い。それさえ秀麗がつかんだものだ。どんな道を選んでも、秀麗が秀麗であることにかわりはない」

秀麗のライバル登場 → 感想