断章のグリムⅢ 人魚姫・上

すでに限界を超えそうな緊張を恐怖が、体を芯から満たしていた。
恐怖に焼けて暗転しそうな意識と、痛みさえ感じるほど強張った身体。もういつまでも、このまま耐えられはしなかった。
ならば。
それならば ― 見てしまったほうが、楽になるのではないか?

ずるり、ぬるりと迫ってくる感覚にやられます → 感想