ガーゴイルおるたなてぃぶ 2

「刀っつーのは、やっぱり道具なんだと思う。それもタチの悪い。そういったものに、思い出とか残しちゃいけないと思うんだよ」
「人を斬りにくくなるから、ですか」
「うーん、それもあるんだがな。俺だって人殺しはいけないと思うぜ。だけど刀や銃に芸術性を求める気持ちもわかるんだわ。だから俺は刀鍛冶やってるわけだし。だからこそ、思い出は別の物に託してほしいんだ。アレだろ、誰かの想いの詰まった刀を振るってのは、そいつの想いが人を殺すわけだろ?お前、そいつに人殺しさせたいのか?」
そういう考えは初めてだった。
「だからな、こいつはただの道具にしろ。あくまで殺すのはお前の手だ。古科学ってのはそう言う学問だろ?自分のケツは、自分で拭け。いいな?」

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