なつき☆フルスイング! ケツバット女、笑う夏希。

「大学だってあるし、その先だってある。野球ができる球場やグラウンドは、それこそいくらでもある。急ぐ必要はないよ。少しずつ治していけばいいさ。いまだって、草野球程度なら一塁手くらいこなせるだろ?おまえは上を見すぎてるんだよ。肩を壊したのはいい機会だと思って、もう少し足元を眺めてみな。きっと、なによりも大事なものが転がっているから」
夏季は、風に乱れた長い髪を掻きあげて、
「それを拾い上げてから、また見上げればいいさ」
本当に眩しそうに夕空を仰ぐのだ。
「それからでも遅くないよ」

タイトルからは想像もできないぐらい、真っ当な青春物語でした。→ 感想