吠えよ、我が半身たる獣 幻獣降臨譚

「恋をしなさい、アリア」
歌うようにウィーダは言う。
「あたしの強さはなんなのか、という質問の答え、ね……恋をするというのは、大事なことの優先順位がつくということ。何をおいても守りたいものと、捨て去っても構わないものの順位がつくの」
優しい、それでいて蜜のように甘い声。
「それがあたしの強さの秘密。恋をするとね―」
ウィーダは鮮やかに笑った。
「世界中を敵にまわしても、二人だけで戦える気になるよね」

いい男といい女が多くて素敵です → 感想