2007-04-30 学校の階段 5 book 櫂末高彰 「あのっ……」 万感の思いを込めて、凪原が顔を上げる。けれど、言葉は出てこない。 ガシッ。 井筒がバトンをつかんだ。凪原はビクッと震える。だが、井筒はそうっとバトンを自分の方に引き寄せた。凪原の手が自然に解ける。井筒は凪原の目を見て言った。 「任せろ」 レースはきっかけにすぎない。恋に頑張る少年少女のお話でした。いいねぇ。→ 感想