珠華繚乱

「父上。たとえ珠家が成り上がりのにわか王族だとはいえ、一応王族になった以上、私にも覚悟はありますよ。もちろん必要とあれば、政略結婚の一つや二つや三つや四つくらいは、笑ってこなしてみあせますとも」
「うむ。その心意気、王として心から嬉しく思うぞ」
「でもね、父上」
がらりと声の調子を低くし、鬼気迫る顔で祥善をにらみながら、拳を握って叫ぶ。
「たとえ相手が嫡子で金持ちで容姿端麗の特上優良物件だとしても、女の私が婿入りなんて出切るはずがないでしょうがぁ!!」

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