鳴弦の月 封殺鬼シリーズ 9

「……一人がイヤなら」
ふわりと雷電の髪が、月光を弾いて翻った。ともすれば聞き損ねてしまいそうな、低い囁きを残して。
「イヤなら――清明様の元へ来い」
そこへ行けば。
一人にはならずにすむのだと、言っているかのように……。

シリーズ9作目は番外編でした。二人の出会いは、こうだったのかー。→ 感想