『クロック城』殺人事件

「外壁の三つの大きな時計が『クロック城』と呼ばれる理由でしょう」瑠華は淡々とした口調で云った。「真ん中の時計は現在の時刻を、左の時計は十分遅れた時刻を、右の時計は十分進んだ未来の自国をさしていると言われます。屋敷の中も、中央を『現在の館』とし、左右に『過去の館』『未来の館』と壁一枚を隔てて分かれた構造になっています。玄関は『現在の館』に一つきりです」

こんなお城が出てきただけでワクワクしちゃいますよね。SFっぽい始まりとは裏腹に、すばらしき本格ものでした。面白かった!お勧めいただいた秋山さん、力の入った特集を組んでくれたShamrockさんに感謝。→ 感想