火の国、風の国物語 戦竜在野

「聞け、アレス。わたしには王女という運を拾った者の義務として、叶えたい三つの夢があるのだ」
「……どんな、どんな夢ですか」
少年が問いかける。
王女は空を見た。空が好きな王女だと、少年は思った。
その口から三つの夢が紡がれる。
「子が腹を空かせぬこと、母が嘆かぬこと、恋人が引き離されぬことだ」

助言者なる怪しげな存在が、迷いを増やしてくれる戦記ファンタジーもの。これは面白い。小さな王女の志が素敵すぐる。→ 感想