終の神話・天泣の章 封殺鬼シリーズ 26

「ねえ、待って。……ちょっと待ってよ。凶星を羅喉と呼んでいたのは、敵も味方も言霊を恐れていたからじゃなかったの!?」
「言霊は、おそらくそれほど重要な問題じゃなかった」
応じたのは弓生の、まるで抑揚のない冷ややかな声だった。
「我々はおそらく、試されていたんだ」
謎を解いてみせよと。人にどれだけのことができるのかと。
誰に、と異口同音の響きが返る。
鬼は小さく笑んだ。
「あの、柿色の衣をまとう異形にだ」

ついに羅喉の正体が明らかに!この推理過程には大興奮でした。ゾクゾクする。 → 感想