005: 恋のドレスと秘密の鍵 ヴィクトリアン・ローズ・テーラー

「恋人?」
「友人よ」
「たくさんいる友人のひとりってわけか。美人売り子のミス・パメラ。今度俺も『薔薇色』へ行くよ」
「ぜひいらして。あなたの恋が実ることを祈ってますわ」
「売り子の恋とは違うんだよ」
「笑うか泣くかどちらかしかないことは同じだわ」

闇のドレスよりも何よりも、やはり恐ろしいのは人の心だなと思うばかり。それにしても、もどかしき身分違いの恋よ。→ 感想