死神姫の再婚 薔薇園の時計公爵

「さ、触らないで下さいませカシュヴァーン様。カシュヴァーン様に触られると、私……私余計に、余計におなかが……カシュヴァーン様?」
くく、と漏れた笑い声に気づいて、アリシアはそっと眼を上げた。
カシュヴァーンは寝台の上で身を起こし、声を殺して笑っている。いつもの口の端をわずかに持ち上げるようなものではなく、心底おかしそうで、心底嬉しそうに。
アリシア。お前が痛めているのは腹じゃない。ついでにその感覚は、たぶん痛いとは普通表現されない」

痛いじゃなくて、それはキュンキュンっていうんだよ!あまりの可愛さにどうしてくれようかと思いました。さりげなくアリシアに振り回されるカシュヴァーンの様子にもにやり → 感想