めでぃかる!

「誰だって最初からなんでも上手くできない。ってあなたが励ましてくれたの覚えているかしら」
冷たい指先から伝わる温かな心遣いに、フェイの気持ちも自然と和らぐ。
「……そうでしたっけ」
「そうよ」
二人は同時に声を出して笑った。
「ふふふ。あまり立ち話をさせては遅刻してしまうわね。考え込まずに、次のチャンスを待ちなさい。それが最善の方法だと思うわ」
クレスメントの励ましに、フェイは笑顔で答えた。
「一つ賢くなりました」

優しいお話だったなあ。続きが出てくれると嬉しい。→ 感想