舞姫恋風伝 〜花街の迷走〜

「……ね、彩菊。位が高いって、どういうことだと思う?」
愛鈴は立ち止まり、新米の侍女に微笑んだ。
「あのね、人より高い地位に立つっていうことはね、みんなが幸せに暮らせるように、それだけ周りをよく見て、よく知らなきゃいけないってことなの。威張っていいって意味じゃないんだよ」
「……」
「わたしは后だけど、失敗もしてるし、できてないこともたくさんあるから、わたしに対する不満は多いと思うんだ。だから、つらくても、それはできるだけ聞かなきゃいけないの」

いやあ、健気な后ですね。二人のラブラブっぷりに当てられましたが、ハッピーエンドに大満足 → 感想