キルゾーン 罪

冗談ではない、と思った。
サウルを失い、そして今キャッスルを失い、このままぼろ屑のように捨てられてもいいと言うのか。
すべてあの男の思い通りに奪われて、それでもいいと笑っていられるというのか。
エイゼンは激しい怒りに駆られた。
―俺は、死にたくなんかない。このまま、何か悟ったような振りをして、こんなもんだと笑いながら死んでいくなど、冗談ではない。
そして、ふと気がついた。
こんなふうに、自分の命に執着したことは、生まれて初めてだということに。

え、エイゼン……?嘘だと思いたいけど、いったいどうなったんだ?即、続きに手をつける。 → 感想