キルゾーン 別れの日

「安っぽい正義感ふりまいてる場合じゃないでしょう。命が惜しくはないんですか!」
「惜しいわよ。でもね曹長、ここで尻尾を巻いて逃げたら、私は一生、死人同然の生活を送ることになるの」
キャッスルの目が見開かれる。グッドリーの真摯な表情がそこにあった。
「私は、皆の言う安易な正義感と理想とやらに燃えて、地球に来たわ。そして挫折して帰るの。……でも、その挫折の中でも命を救ってくれたかけがえのない恩人たちを見捨てたら、私、あんまりにも惨めよ」
「何を……」
「安っぽくてもいいの。私に今必要なのは、自分が信じるものに基づいて行動することなのよ。あなたたちが救ってくれた命だから、今はあなたたちに預けるわ」

ああ、せっかく合流したのに……。最後があまりに切なくて、泣けてくる。→ 感想