「晶さん、俺どうしたらいいんですか。晶さんの言うとおりにします」 「わからない」 私は答えた。 「でも、矛盾のない人間なんていないわ。私だってそう。毎日もがいてる。だから少しでも潔く生きようと思う。それだけよ」 ああ、なんと素敵なオーナーとホ…

「安っぽい正義感ふりまいてる場合じゃないでしょう。命が惜しくはないんですか！」 「惜しいわよ。でもね曹長、ここで尻尾を巻いて逃げたら、私は一生、死人同然の生活を送ることになるの」 キャッスルの目が見開かれる。グッドリーの真摯な表情がそこにあ…

僕は決して親戚と仲がいいわけじゃなくて、っていうか、ほら、本を読んでれば満足な人間だから、親戚一同集まっても、挨拶とか終わったら、部屋の隅で本とか読んでる暗い人間なわけですよ。にもかかわらず、親戚一同で旅行するって企画に、なぜメンバー入り…

細々とした雑務ばかりで疲れた……。そこまでやってもまだ五分の一も終わってない。間に合うのかしら。