ウェスタディアの双星 2 幸運の女神(?)降臨の章

「敢えて申し上げます、陛下。この際、ラミアムのことはお考えにならず、ウェスタディアで暮らす人々の幸福のみをお考えください」
「自分の国だけが幸せなら、それでよいと言うのですか?」
ルシリアの責めるような眼差しを、チェザーリは堂々と正面に受け止めて頷いた。
「それでよいのです」
「そんな……」
「自国の民も守れぬ王に、他国の民にまで思いを馳せる資格はないのです。おそれながら陛下のお考えは、限られた水で隣家の畑まで潤そうとしているようなもの。結局は、自分の畑も隣家の畑も枯らしてしまうだけです」

各所で活躍する「双星」の物語が面白いったらないです。宇宙戦もいいけれど、そろそろ政治的動きも見せて欲しいところ。 → 感想