窓の向こうは夏の色 ヴィクトリアン・ローズ・テーラー

「わたくし、ずっとあなたのことが、忘れられませんでした」
シャーロックは、目をすがめた。
サラはシャーロックから目をそらさない。大きな瞳が少しだけうるんでいる。
「つまり?」
「わたくしの口からは、言えませんわ」

いつもどおりのもどかしさと、恋のほろ苦さも見せてくれる短編集でした。 → 感想