きみとぼくが壊した世界

「昔、上から目線の褒め言葉シリーズというのを考えたことがある」
「聞いてみたいな」
「『この小説は面白いよ。僕も子供の頃、よくこんなものを書いたものだ』」
「上からだね!」
「『デビュー作でこれだけ書ければ上等だよ。三年後にはいい小説を書いてるんじゃない?』」
「ああ、上空から言葉が降ってくる」
「『へえ、この人また新刊出したんだ。よし、どれくらい成長したか、今度暇なときにでも読んでおいてやるか』」
「まだ読んでさえいないんだね!」
「逆にけなすと見せかけて褒めるって手法もあるぜ」
「それは是非聞きたいなあ」
「『十年早いね……時代より!』」

会話のやり取りはほんと面白いんだけど、中身がメタメタすぎて、ちょっとお腹いっぱい。もうちょっとひとつひとつのお話を長くしてくれればなあ。→ きみとぼくが壊した世界の感想