司書とハサミと短い鉛筆

「自身も本であるのに、他の本は奴が読むからよいとしても、奴自身を誰が読んでくれるのじゃ?開いてくれるのじゃ?」
「あいつは、誰かに開いてもらわなくたって、実体化できるんだろ?」
「そういうものではないよ、フミヒト。拙を含めて≪本≫は、人に読んでもらって、開いてもらって意味が、意義がある。誰にも開かれず、見られぬというのは、拷問じゃ。≪禁書≫にとっても、そこまでの罰は≪虚ろの図書館≫はしておらぬ」

パンツはいてない印象が強いですが、本というものについての思いとか見えてよかった。→ 感想